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2006.07.06

ライター追記@『Keen Eddie』

お疲れ様です。Reikoです。

トレキャ!ドラマ番付(06.7.06号)に掲載予定の連載コラム
「海外テレビ(ドラマ)事情(16)『Keen Eddie』<米国編>」へのライター追記です。
(コラム本編は本日配信の上記メルマガでお読みいただけます。)

『Keen Eddie』について書かれたレビューをいくつか読んでいて、
プロの批評家が書いたものの中には
intelligentとかintelligentlyという言葉がよく出てくるなと気づきました。
ドラマの作り方や状況設定が「知的」というか、
「気が利いている」ってことなんでしょうね。
あ~、本当にそうだな~と思いました。

例えば、「風変わりな登場人物」とか「妙ちきりんな人物や状況」って
書きましたけど、見方を変えると、『Keen Eddie』の登場人物たちより、
ほんの少しだけ程度の軽い人たちや状況って、今の世の中に
溢れているのかもしれないと思えるんです。

ちょっと思い出しただけでも、このドラマで取り上げたテーマは、
いじめ、ストーカー、父親を超えたい息子、元「時の人」etc.。
それから、いかにも英国らしく、
サッカーのスター選手に不利な証言をするはめになった男性への
社会的ハラスメント。
これなんて、マイケル・ジャクソンとかO.J.シンプソンに
関わってしまった人たちにも起きてそうだし。
つまり、現実に起こっている、その他大勢にとっては「意外な行動」、
「信じられない行動」、それを取る人物や状況をこのドラマの中では、
デフォルメというか、煮詰めるというか、濃くしたような感じでしょうか?
「もう、そんなバカな…」 と言って笑った後に、
「いや、待てよ…こういうことって、見方を変えれば
十分あり得たりして…」と思わせる、その匙加減が絶妙なんです。

それと、

『Keen Eddie』を単なるコメディで終わらせない
成功要因のひとつが、
ゲスト出演者も含めた俳優陣の芸達者ぶり。

「名前は知らないけど、この人、他のドラマや映画で見たことある。
上手いよね~」と思えるような役者達がけっこう出てきて、
マジな演技で、おかしさや情けなさ、狡さ、哀愁、薄気味悪さ、
強面ぶりなどを見せてくれるんですよね。
しかも、コメディなのに、コメディ専門の役者って、
あんまり出ていないんじゃないかな?
だから、「笑われる」んじゃなくて、「笑わせる」 という
役者本来の能力を持った人達が楽しんで出演してる気がします。

私は、ストーカーに怯えるドイツ歌劇の女王を演じた女優さんの、
口パク(だよね?)が、ツボにはまってしまって、
「おかし過ぎ~っ!上手過ぎ~っ!」っと3分ほど笑い転げましたよ。

エディ役のマーク・バレーもまた、
ゲスト出演者の持ち味を引きたてるようなポーカー・フェイスの中に、
「トホホ」とか「何でこうなるかな?」という思いが
そこはかとなく滲み出る感じがいいですね。

あるレビューでは
「このドラマを真に魅力あるものにしているのは、
バレーのリラックスした演技。
バレーは、『こちらブルームーン探偵社』時代のブルース・ウィリスが
持っていた渋い魅力と自嘲の微笑みをたたえている。
あくどさや安っぽい感傷がない分、ウィリスよりも上だ」と大絶賛。
私的には、「仕事ができる」のに、冷淡でも出世命でもなく、
「人情も分かって男気もある」エディと、
主役だからといってがんばり過ぎない、このマーク・バレーという俳優の
性格や頭のよさが、ドンピシャの配役だったなと思います。

それから、エディと同居するはめになった大家さんの娘という役柄で、
イギリスのカリスマ・モデル、というより、ジュード・ロウの元婚約者という方が
わかりやすいかな?シエナ・ミラーが出てます。

エディとは「犬猿の中。でも実は…」(この設定だけが、お決まりで、何とか
ならなかったのか?という批判もありますが)という役どころです。
このフィオナという女性、冷静に見れば、ヒステリー気味で、
ちょっと意地の悪い女性だと思うんだけど、
世の中には、その外見にだまされる男が多いんでしょうね。
ま、彼女のファッションは個性的でかわいいし、
シエナのブリティッシュ・イングリッシュも
アメリカ英語を聞き慣れた耳には新鮮。

そうそうシエナって、ジュード・ロウの恋人として有名になった、
言わば「ぽっと出」の人だと思ってたら、
かつての恋人にオーランド・ブルームやレオナルド・ディカプリオの名も登場し、
今も現役のイケメン・キラーとか。
しかも先頃、英国で行なわれた投票では、あのケイト・モスを抑えて、
「最もスタイリッシュな英国女性」に選ばれてるんです。

で、彼女がヒロインを演じる映画『カサノバ』のストーリー紹介に
「…数々の女性を虜にしてきたカサノバはある日、
美しく聡明な作家、フランチェスカに出会う…」とあって、
『Keen Eddie』のフィオナ役しか知らない私は、そりゃキャラが違うだろ!って
思っちゃったんですが、実際に『カサノバ』の試写を見たプロのライターが
「(シエナを)ちょっと見直しました」と書いているのを読んで、
トレキャ!スタッフや読者の方の感想をぜひうかがいたいと思いました。
 

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