« テレビ関連トレンド☆フラッシュFrom「ドラ番」(2010-冬期待度) | トップページ | 『「女子会」パワーに注目』 »

2010.01.24

ライター追記@『Sea Patrol』

トレキャ!ドラマ番付(2010.01.14号)に掲載の連載コラム
海外テレビ(ドラマ)事情(27) Sea Patrol <豪州編>」
へのライター追記です。
(コラム本編は上記メルマガ上にてお読みいただけます。)

◆キャスト

Sea Patrol』はオーストラリアの超大作ドラマですので、出演する役者
さんはおそらく彼の国ではかなり有名なはずですが、
本文でもご紹介した非公式サイトなどの情報を総合すると、
日本のようにほぼドラマに出ずっぱりという人はあまりいないみたいです。
 
艦長役のイアン・ステンレイク(夫人は女優のレイチェエル・べック)も
副艦長役のリサ・マッキューンも舞台の仕事が多い(両者はミュージカル
『Guys and Dolls[野郎どもと女たち]』で共演)のようですし、
これがテレビ復帰作(後者は第3子を出産後のカムバック)です。
他の主要キャストも舞台俳優、ダンサー、ラジオのパーソナリティー、
演劇学校の講師といったマルチな才能を持つ人がずいぶん多いな
という印象を持ちました。

私が思うに、日本のドラマ界は一般に、若さや容姿偏重で、演技力は二の次
みたいな気がしますが、その正反対なのが英国ですね。ま、私が「英国ドラマ」
で思いつく番組出演者の平均年齢が高かったり、外見的にも地味だったから、
そう思い込んでいるだけかもしれませんが...。で、米国はその中間で、豪州も
米国に近いという印象です。

ちなみに上記非公式サイトのトップで、迷彩柄のユニフォームを着て微笑んで
いるのは、シーズン4のキャストです。
シーズン1を見て、気に入った心優しきタフガイ、バッファー役の
ジェレミー・リンジー・テイラーと、
ちと頼りないけどキュートだから許せる新米水兵スパイダー役の
ジェイ・ライアンが、シーズン4には登場しないと知って、正直がっかりです。

そうそう、このドラマにはシーズン1から日本人スタントの方も複数出演して
います。その中の1人は自身のブログで「自分は善人顔なので、悪役が
似合わない」と書いてらっしゃいましたが、当局側に顔を見覚えられないよう
隠してしまう(@本ドラマ)のはもったいないほど精悍で端正な美男子なので、
やはり悪役よりヒーロー役の方が似合うんじゃないかと思いますね。

◆脚本

『Sea Patrol』は、ほぼ1話完結のストーリー、13本(シーズン1~3)から
16本(シーズン4)で構成されています。さらに、初回で謎の存在が暗示され、
各話の流れに並行して、その謎が見え隠れし、最終話でそのミステリーが
解決するという作りになっています。

脚本製作者のマリア・ガードナーによると、
各シーズンともプロットの立案作業は11月に始まり、
脚本家会議、シーン割り、第1稿、第2稿、ディレクター・リリースを経て、
最終話までの撮影台本が完成するのは8月半ば、
それから撮影がスタートするとか。

トレキャ!ドラマ番付の読者ゲストで、プロットライター兼シナリオライター
のラムさんに伺ったところ、日本では、『Sea Patrol』にように撮影開始前に
最終話までの台本が完成しているケースは、むしろ特別なんだそうです。

でも、脚本が綿密に練られ、最終話分まで完成しているだけに、
主要キャストがシーズン途中で怪我をしたり、
次シーズンの出演を辞退したりすると、調整が大変ですし、
視聴者が納得できるような「お別れエピソード」を挿入できないこともあったそうです。

エグゼクティブ・プロデューサー(ハル&ダイ・マッケルロイ)は、
『SeaPatrol』を10年にわたり、6シーズン以上続く
長寿シリーズにしたいと考えているとか。

「オーストラリア+海」というと、現在、日本人の多くが思い浮かべるのは
きっと『Sea Patrol』ではなく、日本の捕鯨船に体当たりするなど、
過激な行動で知られる環境保護団体「Sea Shepherd(シー・シェパード)」
の方だと思います。
実は、このドラマでは既にシーズン1の第5回で「エコ・テロリスト」(この言葉は
上記サイトの「ストーリー要約」から抜粋)の攻撃を受け
海に投げ出された違法フカヒレ漁船の乗組員を救出するエピソードがありましたし、
シー・シェパードを模したグループ関連のお話が
例えシーズン4の脚本に含まれていなかったとしても、
シーズン5以降には絶対登場しそうな気がします。

◆こちらもおすすめ

『Sea Patrol』は、どんな天候下においても日夜、自然の力に立ち向かい、
オーストラリアの国境と経済水域を守るため
危険な任務にあたる男女を描いたドラマですので、
当然、クライマックスは緊迫したシーンということになります。
でも、登場人物達は常に緊張しているわけではなく、
時にはお茶目なことをしたり、
同僚との連帯感を強めるようなエピソードに遭遇したり、
中学男子並みの会話(苦笑)をしていたりもするんです。

それに比べ、全編に緊迫感漂う中国映画
『可可西里(ココシリ)マウンテン・パトロール』の方は、
過酷な山岳環境で、チベットカモシカを狙う密猟者を
ボランティアで取り締まる男達を描いた、
寡黙で重厚かつ胸に切々と迫る作品です。
2004年東京国際映画祭審査員特別賞を受賞。

上記は「パトロール」つながりでしたが、
「豪州ドラマ」つながりで私がお薦めするのは、
『対決スペルバインダー(原題:Spellbinder)』です。
古い作品で、子供向けですが、私も夫もすっかりハマってしまい、
今でも話題に上るほど、思い出深いドラマです。

「スペルバインダー」と呼ばれる人々が支配し、
一般人が恐怖と服従の日々を送るパラレルワールドへの入り口を
見つけてしまった少年と友人達の物語ですが、
なんと世界85か国以上で放送されており、
日本では1997-1998年にNHK教育テレビで放送され、
2005年からGLCで再放送されたとか。
このドラマの日本語ファンサイトはこちら

|

« テレビ関連トレンド☆フラッシュFrom「ドラ番」(2010-冬期待度) | トップページ | 『「女子会」パワーに注目』 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16209/47380767

この記事へのトラックバック一覧です: ライター追記@『Sea Patrol』:

« テレビ関連トレンド☆フラッシュFrom「ドラ番」(2010-冬期待度) | トップページ | 『「女子会」パワーに注目』 »