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2010.09.30

ライター追記@『ベスト・オブ・タイムズ』

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★ 海外発コラム★  『ベスト・オブ・タイムズ(タイ編)』
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                                  TEXT by Reiko

 トレキャ!シネマ番付(2010.09.30号)に掲載のコラム
 『ベスト・オブ・タイムズ』のライター追記です。
(コラム本編は上記メルマガでお読みいただけます)

                  ◆

今のところ
日本語字幕版VCD/DVDが発売されていない『ベスト・オブ・タイムズ』を、
「英語字幕でいいから早く観たい」という方は、
香港版のVCD(中国語のタイトルは『愛在黄昏』)をゲットしてください。
但し、いつもはDVD派の皆さんも、香港版に関してはVCDを購入してくださいね。
香港で販売されているDVDは、リージョンが異なるため、
日本で一般に用いられているプレーヤーでは再生できないからです。
 
それでは、主なキャストに関するトリビアをお届けします。


●ソンピット役のサンサニー・ワッタナヌクル
    
ある資料に、この映画の主演女優は『ドラえもん』を始め、
タイで放映された日本のアニメのほとんどで吹き替えをしているとあり、
うっかり者の私はつい、「タイの大山のぶ代」のラブ・ストーリーか!?(汗)
と思ってしまったんですが(笑)、
彼女が担当したのはノビタで、ドラえもんではありませんでした。

彼女は『ベスト・オブ・タイムズ』のソンピット役で、
2010年5月に発表されたタイ芸能記者協会の選ぶ
「スター・エンターテイメント・アワード」最優秀助演女優賞を獲得しています
(注:本来、この映画の主役は高齢のカップルのはずなのですが、
 なぜか助演女優賞としてのノミネート&受賞となった)。

ちなみに『ベスト・オブ・タイムズ』は、
同アワード計10部門中9部門にノミネートされ、
他に作品賞、監督賞、助演男優賞(ジャムルス役のクリサナ・セートタムロン)、
脚本賞を受賞。
タイを代表し、米国アカデミー賞の外国映画部門にも出品されています。
 

●ゲン役のアラック・アモーンスパシル

彼は、「スラー」というロックバンドのギタリストで、
雑誌のモデルもしているとか。
日本でも歌手と俳優を兼業している人はかなりいますけど、
ロックバンドのメンバーで売れっ子俳優というタイプは少なくありませんか?
でも、マレーシア、インドネシア、タイでは
それほどめずらしいことではありません。

で、彼の名前で検索にヒットした画像を見てびっくり。
この映画のポスターにある黒縁メガネで、ちょっとオタクっぽいけど、
かわいい感じの写真と、
70年代のロックスターがパーマをかけそこなった時みたいな写真(笑)と、
短髪で顔もキリっと引き締まっている写真が、
とても同一人物とは思えないんです…。
ま、俳優なら、色々なイメージを投影できた方がいいとは思いますが、
この差は一体…と思ってしまったのでした。
 
でも、前述の「スター・エンターテイメント・アワード」では、本作品と、
アクション・ホラー『スライス(Slice)』での連続殺人犯を追う脱獄囚
という全く異なる役柄で最優秀主演男優賞にダブル・ノミネート。
見事、後者で栄えある栄冠を手にしました。

ただし『スライス』の公式ウェブサイトは既に閉鎖されてしまっているようなので、
代わりにこちらの情報ページ(英語)をご紹介します。


●ファイ役のヤリンダ・ブンナグ

実は、彼女もミュージシャン(インディー系にもかかわらず、知名度は高い)で、
デビュー時はショッキングピンクの髪がトレードマークだったそうです。
で、この頃の写真を見て私が思ったのは「タイの木村カエラ?」。
で、YouTubeで彼女の歌声をチェックしたところ、
『ベスト・オブ・タイムズ』のポスターのイメージどおり、
ふわっとナチュラルで、まずます好感を抱きました。
中でもこのミュージックビデオは、フィーチャーされている10代のカップルも、
ヤリンダ自身もすごく可愛いし、楽曲もよくて、お薦めです。
 
ヤリンダも、東南アジアでの芸能界(特に女性)で主流を占める
ハーフ系の顔立ちなので、そのあたりの事実を確認しようと思ったのですが、
ご両親についての英語の記述は見つかりませんでした。

でも、ブンナグ家というのは、タイでは名門中の名門だそうです。
一時は王家の絶大な信頼を得て、政府の要職をほぼ独占していたとか。

で、同家は1600年頃、タイに移住してきたペルシャ商人の末裔だそうですから、
彼女のどこかエキゾチックな容姿は、そのあたりが影響しているのかもしれません。

さらに彼女、コーネル大学で建築を学び、現在は休講中ということですが、
タイのある大学で講師もしているという秀才なのです!
本人は「私は教授達より若いので威圧感がないせいか、
学生達とはとても上手くいっています」とコメントしてますが、
こんなにキュートな人気女優が建築について語る講義はさぞや盛況でしょう。

『ベスト・オブ・タイムズ』で演じたファイという役について、彼女は
「見た目には、私とファイはとてもよく似ています。実践的で、快活で、積極的。
 でもファイはすごく敏感で、気まぐれ。私は彼女よりずっと冷静です」
と語っていましたが、そんな彼女も撮影中はよく泣いたそうです。
自分にファイ役は務まらないんじゃないか、
大勢の共演者やスタッフを必要以上に待たせて、
皆の足手まといになっているんじゃないか…と心配で、
大きなストレスを感じたとか。

彼女はタイで10月7日に封切られた
アクション大作『レッド・イーグル(Red Eagle)』にも
出演しているので、こちらも要チェックですね。

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