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2017.10.11

何でもアり!?メルボルン・フリンジ・フェスティバルに行ってきた!(後編) by MARS

前編からの続き


“Circalicious”というショーは、昔のミート・マーケットを改装した
雰囲気ある煉瓦造りの会場で、正統なサーカスの演技を美しく見せる構成。
ここの会場では、
メルボルン在住23年の日本人女性のアーティストTomokoさんにも遭遇。
今回、出演はしていないけれど、たくさん教えていただく。

日本人としてフリンジに出演していたのは二人。
舞踏家のYumi Umiumareさん
落語家の笑福亭笑子さん

Yumiさんは、お化けをモチーフにした子ども向け参加型ショー”Kooky Spooks“
笑子さんは古典落語「皿屋敷」を創作し、自作の人形と腹話術などで見せる
大人向けのコメディショー“Absolutely Normal”

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偶然にもお二人が幽霊ものでのコンセプトで
取材させていただいて、舞台も拝見した。


さらに、“Killjoy”というサーカス

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これは、3人の女性出演者たちが美しいサーカス演技をし、
タトゥーの入ったボディのヌードも披露する、大人のサーカス。
サーカスによって自分への自信を取り戻す取り組みを行っている
NPOウィメンズ・サーカスのメンバーで、
ショーでは、女性を束縛するものから解放するというメッセージも込められていて、
自分の殻を壊して自由に大胆に表現することの意味を、全身で力強く見せていた。
もちろんそこには、笑いの要素もたっぷり。

そう、メルボルン・フリンジで観たショーの主な特徴は、
身体表現がねちっこくなく、完全にユーモアになってて、
エロティックというより、とにかくファニーでゲラゲラ笑わせる。
めっちゃ太った人のストリップだったり、ドラッグ・クイーンの過剰な演技だったり、
アニメ声女子の下ネタトークだったり、と、湿っぽさがなくて、底抜けに明るい。
おまけにみな、歌もダンスもうまい。

さすがロングラン・ミュージカルプリシラを生んだ国。
これは映画にもなって大ヒットしたので、観た人も多いはず。
3人のドラッグ・クイーンがオーストラリアを旅するロードムービーで、
それと同じ雰囲気を味わえるショーが、このフェスにはいっぱい!!


なかでも売り切れ続出だったのが、
”How to kill the Queen of Pop“

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©Jacob Laird

3人のドラッグ・クイーンと1人の女性歌手の4人が織りなす、
少女漫画チックなバトル。
英語での台詞だけど、誰でも大体の筋はわかるはず。
出演者とはショーの後に少し話したのだけど、

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さすがプロだなあと思わせる豊かな表情、動きのキレの良さが印象深かった。


メイン会場「アーツハウス」

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こちらでは、毎晩遅くまでクラブで日替わりイベントがあり、
フリンジ出演者が登場して個性たっぷりの演技を披露。

クィアアイコンである、ジョージ・マイケルへのオマージュをささげるライブや
ドラッグ・クイーン風の女性の超過激なマシンガントークも全て手話の人が訳すという
ディスアビリティの人にしっかり配慮された内容。

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笑子さんも語っていたが、
「メルボルンは、(アーティストを)育ててくれる町。
自分のネタを固めるには、格好の場所」という。


フリンジ・フェスのプログラム・マネジャーのザンテ・ビーズリーさん

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「 このフェスは、独立系の個人アーティストにはとてもいい機会。
 会場も観客も、どんなアイデアも受け入れるし、NOって言わない。
 排除しないのが主義。
 新しいアイデアを喜ぶ体質。普通でない場所でやることも多い。
 過去には、トイレでやったショーもあるのよ。
 ちなみに、エディンバラ(英国)やアデレード(豪州)の
 フリンジ・フェスティバルが有名で大きいけれど、
 うちはローカル・アーティストが多いのが特徴かしら」という。


ちょうど同性婚を法的に認めるかどうかを決定する郵便での投票の真っ最中でもあり、
街のいたるところで、同性婚に賛成するレインボーカラーのYESポスターが掲げられ、

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ショーでも多くの人が、レインボーカラーをモチーフにした演出が。


滞在最終日、
水曜の夜しかやっていないクイーン・ヴィクトリア・マーケットでのナイトマーケットは、
メルボルン中の観光客が集まっているかのような、ものすごいにぎわいぶり。
そこでもあちこちで大道芸やサーカスパフォーマンスが見られ、

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お祭り大好きな街メルボルンのフリンジ・フェスティバルは、
自分らしく生きる自由、自分らしさを表現する自由を心から愛する市民によって
30年以上も支えられているんだなあと、思わずにいられなかった。

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