シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京 『ZED』
東京ディズニーリゾートに誕生したシルク・ドゥ・ソレイユの『ZED』は
ラスベガスを超えるか?!
TEXT by MARS
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千葉県舞浜の東京ディズニーリゾート内に、この秋グランドオープンした
「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」。
昨年まで『ドラリオン』、
それ以前は、『サルティンバンコ』『アレグリア』『キダム』
(参照『キダムの舞台裏をお教えしましょう』)
といったツアーショーで、
日本各地でサーカスショーを上演してきたカナダのサーカスカンパニー、
シルク・ドゥ・ソレイユが、日本で初めての常設劇場をつくったとあって、
世界中のエンターテインメント・フリークが大注目。
ここで12年にわたって上演されるショーが、『ZED(ゼッド)』だ。
★ ★ ★
出演者約70人、制作費40億円という大規模なこのショー。

(写真・出演者たち)
これまでのツアーショーとの相違点は、
「常設劇場」での「常設ショー」であるということ。
英語でいうと、常設劇場は「パーマネントシアター」「レジデントシアター」といって、
テント式のビッグトップではなく、このショーのためだけに造られた、
とても個性的な劇場と舞台セット。
ネタバレになるので詳しくはいえないが、
最初はその豪華さは隠されているが、特殊な技術によって、
ショーの始まり部分で一瞬にして観客の前にそれが現れるという、
まるでラスベガスのイリュージョン・ショーのような仕掛けだ。
この劇場は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが
100億円をかけて設営。ディズニーランドやディズニーシーの中ではなくて、
劇場として独立した建物になっている。
だから、東京ディズニーリゾートの入場券は必要ないけれども、
劇場のチケットは必要。チケット料金は、オーバービュー7800円から、
プレミアビュー18000円まで4種類。<オフィシャルサイト>
★ ★ ★
舞台には、映画のセットかと思うほど大きな最新装置の数々。
ショーの演出は、日本でも『レッド・バイオリン』『シルク』といった映画が公開され、
世界的な評価を得たフランソワ・ジラール監督だ。
10月1日のグランドオープン当日は、
『シルク』に出演した中谷美紀とレッドカーペットを歩いた。
さて、このショーの中身は…。
ジラール監督によれば、『レッド・バイオリン』にも登場する占いのカード、
タロットから着想を得たという。
真っ白い服をまとった主人公らしき男の名前が、ショータイトルでもある「ゼッド」で、
彼の辿る旅が、そのままショーになっている。
でもそれはストーリーがあるわけではなくて、
観る人が自由に解釈できるようになっている。
ゼッドの出会う人々が、サーカスの演目を披露していくという流れなのだが、
そこに、ジラール監督ならではの人間模様や
壮大なドラマが描かれるというわけ。
とりわけ注目してほしいのは、舞台装置。
近未来を思わせる宇宙的なデザインで、
そんな凝った装置を使ってのサーカスショーは、
アメリカのラスベガスに行かないと観られないレベル。
それがどれほどの規模か、
そしてそれをどんなふうにつくっているのかという舞台裏は、
これまで何度かテレビ番組でも取り上げられたし、
10月に発売された本
・『シルク・ドゥ・ソレイユ サーカスを変えた創造力』
(西元まり著・ランダムハウス講談社)
でも詳しく紹介されている。
さらに
・『アートサーカス サーカスを超えた魔力』
(西元まり著・光文社新書)
も読めば、より理解が深まる。
シルク・ドゥ・ソレイユがエンターテインメント企業として、
どれだけの独自ノウハウを蓄積し、
アーティストだけでなく幅広い人材を育成して成功を収めたかを知れば、
今後さらに、楽しみ方や見方が変わってくるかも!
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※関連記事
└→◇『キダムの舞台裏をお教えしましょう』
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